2025年12月09日


「健康診断で脂肪肝と言われた」
「お腹まわりが気になり始めて不安」
「放置するとどうなるのか知りたい」
このようなご相談を患者様から非常に多くいただきます。脂肪肝は自覚症状が乏しいことが多いため、気付かないうちに進行している可能性があります。一方で、早期に生活習慣を見直したり、適切な検査を行ったりすることで改善が期待できる場合もあります。
本記事では、脂肪肝について医師がわかりやすくお伝えしていきます。
脂肪肝とは?
脂肪肝とは、肝臓に脂肪が通常より多く蓄積した状態を指します。
肝臓は非常に負担がかかりやすい臓器ですが、痛みを感じにくいため、脂肪肝が進行しても自覚症状が乏しい場合が多いとされています。軽度であれば生活習慣の見直しによって改善が期待できる一方、脂肪が増え続けると 脂肪肝炎(NASH) へ進行する可能性があり、さらに放置すると肝線維化や肝硬変へ進むことがあると考えられています。
脂肪肝は決して稀な病気ではなく、年齢や性別に関係なく幅広い方に起こり得る疾患です。とくに当院でも、健康診断で数値の異常を指摘されて受診される方が増えています。
脂肪肝の原因とは?
脂肪肝にはさまざまな要因が関係しており、その多くが生活スタイルと関係しています。
① 生活習慣による脂肪肝(非アルコール性脂肪肝:NAFLD)
近年増えているのが、飲酒をほとんどしなくても起こる脂肪肝です。
以下のような要因が重なることで発症することが考えられます。
・糖質の摂りすぎ(パン、麺類、ご飯、甘い飲み物など)
・運動不足
・肥満(特に内臓脂肪型)
・睡眠不足やストレス
これらの要因が長期間続くことで脂肪の蓄積が進行し、脂肪肝につながるとされています。
② アルコール性の脂肪肝
飲酒量が多い場合、肝臓でアルコールを分解する過程で脂肪が蓄積しやすくなる可能性があります。
“毎日は飲まないから大丈夫”と思いがちですが、量と体質によっては脂肪肝につながることがあります。
③ 薬剤性の脂肪肝
一部の薬やサプリメントが脂肪肝の一因となることがあり、自己判断での継続使用には注意が必要です。
④ その他の要因
急激な体重減少、妊娠、糖尿病や脂質異常症など、全身の代謝に関わる病気が背景となって脂肪肝が起こることもあります。
いずれの場合も、脂肪肝は複数の原因が重なって起こることが多いため、検査を通じて状態を正確に把握することが大切です。
ハルカス内視鏡クリニックで行う脂肪肝の検査
天王寺のハルカス内視鏡クリニックでは、脂肪肝が疑われる方に対して以下のような検査を行い、原因や進行度を丁寧に評価していきます。
① 問診
生活習慣、飲酒量、食事内容、運動習慣、服薬状況、既往歴などを詳しく伺います。
② 血液検査
AST・ALT・γ-GTP といった肝機能の数値に加え、脂質、血糖、炎症の値などを確認します。脂肪肝の進行度を推測する参考にもなります。
③ 腹部エコー検査
エコーは脂肪肝の評価に非常に有用で、脂肪の蓄積具合を画像で確認することができます。痛みはほとんどなく、短時間で終了するため負担が少ない検査です。
④ 必要に応じて胃カメラ・大腸カメラ検査
脂肪肝と併せて胃腸の症状がある場合や、他の消化器疾患が疑われる場合は、胃カメラや大腸カメラを提案することがあります。検査内容は患者様の状態に合わせて選び、ご提案いたします。
まとめ
脂肪肝は自覚症状がほとんどなく、気付かないうちに進行することがあります。しかし、早期に原因を把握し、生活習慣を見直すことで改善が期待できる場合も少なくありません。
「健康診断で指摘されて不安」「数値が下がらない」など、少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
